さびしんぼナイト

吉崎達彦が3通りの上司のタイプを指摘していた。






○またしても「かんべえ流」の屁理屈を思いついてしまいました。題して「人はなぜ上司の言うことに従うか」。

○人が上司の命令に従うときは、3通りの理由がある。

(1)かなわない上司

(2)逆らえない上司

(3)何をするか分からない上司

○仕事の面でも人格の面でも、何かの面で一頭地を抜いた人が上司であった場合、これはもう素直に言うことを聞くしかありませんよね。あんまりないことですから、こういう上司に仕えることは幸運なことといえるでしょう。

――自民党でも、竹下さん以降は見かけなくなって久しいと思います。

○その次に、何らかの理由で圧倒的な力を持っているから、逆らわないほうが身のためだという上司がいます。客先の受けがいいから、社長の親戚だから、など理由は何でもいいですが、こういうケースって意外と多いんですよね。

――自民党では、橋本さん、小泉さんのように「党内の人気はないけど、国民の人気があるから逆らえない」という人がときどき出ます。

○最後に、もうむちゃくちゃ凶暴な人で、言うことを聞かないとどんな報復をされるか分からないから、とにかく従っておいた方が無難だという上司がいます。このタイプ、結構いますよね。こういう上司に仕えるのは不幸なことですが、あきらめるしかありません。

――自民党では、昔はよくいたのですが、野中さんを最後に見かけなくなりました。あるいは小泉さんを(2)+(3)と見なすこともできますね。

○もし、あなたの上司が上記の3つのタイプのどれにも該当しない場合、あなたはきっと上司を無視してしまうでしょう。20数年間サラリーマンをやってきましたが、これは私自身の実感ですね。

○さて、問題は自民党です。今の麻生首相は、どうやら能力的には思ったほど高くはないみたいだし、国民の人気も急落しているし、何かヒドイ報復措置をしてくるほど常識外れの人でもなさそうだ。となれば、皆が言うことを聞かなくなるのは当然の理屈であります。この1週間くらいで、マスコミも「なーんだ、こうなったら気に食わないことは全部書いてやれ」というモードになったらしく、「漢字が読めない」などと言いたい放題になっています。

○とまあ、こんな風になってしまっては遅過ぎるんで、その点、次期大統領のバラク・オバマなんてのは上手にやってますよね。彼なんぞ(1)+(2)+(3)の自分を演出していると思います。しかしヒラリーが国務長官とはねえ・・・という話は別の機会にいたしましょう。

○ところが、解散総選挙前に「もう1回首相を変える」にも、もう上司が務まるタマが党内にはおりません。それでは政権交代、ということになりそうですが、その場合、民主党には究極の(3)の上司が控えておるのですね。で、民主党もその人以外には、(1)も(2)も見当たらなかったりする。日本の政治のリーダーシップの危機は、とっても深刻なのではないでしょうか。