GMOインターネット熊谷正寿

tudakku2006-07-21

昨日はGMOインターネット株式会社の熊谷さんが来ました。





尊敬する人物は熊谷正寿です。
これまでは全人的に尊敬する人はいませんでした。
部分的には尊敬する人はいたのですが、全体的にはっていう人はなかなか。

しかし、この人はとてもすばらしかった。
とにかく謙虚。
謙虚の権化みたいな人です。
これまでもちらちら登場していたんですけど、その時も

「謙虚なひとだなぁ」
とは思ってたんですけど、これほど謙虚な人はそういないですよ。

なんかあれなんですよ、全体的に、というか行動全てが謙虚なんですよ。

決して尊大なところを見せない。
隙がまったくないというか、全てに気を使っているという印象を受けました。
そんな彼の話を聞いていて授業中に涙が出そうになりました。

それほど感動しました。
これまでも、数々のすばらしい経営者を目の当たりにしてきましたが、真に感動したと言えるでしょう。





まず、授業のタイトルを掲げました。
熊谷「今日は『一冊の手帳で夢は必ずかなう』ということで話を進めていきます。
本と同じタイトルです。
まず、GMOという会社をみなさんご存じないかたが多いと思いますので簡単に会社紹介からいきます。
事業はインフラ+メディア+金融で、
『日本で最も多くのホームページを立ち上げた会社です。
ドメイン、サーバ、クレジットカード決済がナンバーワンシェアで、特にドメインとサーバは圧倒的ナンバーワンです。

クレジットカード決済は楽天、ITMSの決済が主です。
セキュリティはナンバーツーです。




私の話にいきます。


国学院大学付属の国学院高校を中退しました。
父親が事業家で、神楽坂あたりでパチンコやディスコ、レストランなどを経営していました。

私はその手伝いなんかをしていました。
17歳の時、父が母と長野パチンコ店をどうするか話しているのを聞き、自分がやるといいました。
長野の店はその地域で最下位あたりでしたが、トップに立ち直らせました。
20歳の頃はすでに結婚していて子供もいました。

大学を出ていなかったので教養を身につけるために、大学に行こうと思いました。

だから、父親、夫、社員、学生の一人4役をやっていました。

父の会社で働いていて、帰ろうとすると、
『お前は2世なんだ。誰よりも安く働き、誰よりも長く働け。』
と言われ、
『妻と子供が待っています。帰らしてください』
と言うと、
『お前のような頭の悪い奴が長く働かなくてどうする。
銀行の優秀(当時は銀行に勤めている人は皆優秀だった)な人は終電まで働いている。
嘘だと思ったら、駅前の銀行を見て来い』

と言われ、見に行くと本当に明かりが付いているんです。
だから、長時間働き、帰ったら子供をあやし、妻の相手をして、それから勉強をするという、苦しみの日々でした。
なんで苦しみかと言うと、いわゆる3ないでした。
時間ない、金もない、希望もない。
そして、江戸川橋同潤会の傾いたアパートで暮らしていました。
地上と屋上で30センチほど、違っていました。
どれほどかというと、
娘がミルクをこぼすと、勢いよく流れていきます。
ゴルフボールを置くと加速していきます。
傾きを考慮しないで寝ると頭に血が溜まります。


しかし、こんな苦しみの生活でしたが、救われました。

夢を持つことで救われました。

たった3つのことをやるだけだったんです。


1、やりたいことリストの作成



目をつぶると映像として浮かび上がるくらい具体的に、一生涯かけてやりたいことを書き込んだんです。
そうすると、胸がスーッとしたんです。
はまりました。
雑誌で見かけた、こんな人になりたい、こんな教養を身につけたい、ということを書き出していったんです。

そして、人生の究極の目的は『幸せと成功』だと考えました。
皆で幸せになりたかったんです。
定義を決めました。
『私にとっての[幸せ]とは心の平和、満足感、目標を達成するしたときの喜び』
『私にとっての[成功]とは物、心、ともに豊で他人のためになりながら自分の思った通りの人生を全うすること』

2、夢、人生ピラミッド、未来年表の作成
キーワードは『全人』

まず三角形を描きます。
そして、横に2つ線を引き、上段、中段、下段3つに分割します。
下段に縦線二つ引き、3つに分割して、中段に縦線一つ、二つに分割します。
下段を基本、中段を実現、上段を結果のレベルにします。

そして、それぞれ優先順位をつけます。
一番大切なのをどんどん書いていきます。
特に男の人だと経済、ビジネスの面。
女の人だと、美容やプライベートの面が多くなるようです。

これで、夢の偏りがわかります。
自分の優先順位付けが高いものほど、自分の夢がどれに強く出ているのかがわかります。
下段が充実すると、中段がうまくいきます。
中段まで全てうまくいくと上段があとから付いてきます。
私は人生で一番大事なのは健康だと位置づけました。
そして、一定の教養も必要です。
さらに、周囲の人とうまくやっていける広い心、精神。
この3つのバランスが大事です。
心があっても頭がなかったらいい人で終わってしまいます。
足りないところは埋めていきます。
そして、『全人』=バランスがとれた人格というのを目指しました。
人生における優先順位は一番下が大切です。

3、未来年表

夢と今の自分を正直に書いた

夢−今の自分=ギャップ

当時太っていて75キロありました。
65キロがベストだと位置づけました。

10キロだから5年を期限にして、1年で2キロ痩せることを決めました。

今は65キロです。




健康…100歳まで現役

心、精神…自分より能力の高い人と過ごせるような精神を身に付ける

教養…自分より能力の高い人と働ける程度の教養を身につける

プライベート…家族と快適に暮らす

経済…必要とするものを必要なだけ、不自由にならないくらいに手に入れられる経済力



社会、仕事の夢


『なんらかの分野で日本で1番の[青年実業家]になりたい』

1番になり、その仕事を通じて社会に貢献したい。
業種、業界にこだわらず1番になれることを行う
1番になれないことは最初から行わない
お金成功などに、関わりなく、社会にいかに貢献するか。
経営、人生で大事なこと→自分の夢をいかにはっきりさせること

灯台が見えてなければまっすぐ航海できない。
人生遠回りしないために、必要なのは明確な夢
『時間は命』…命を何にささげるのか

宝の山はどこにあるのかをトップの人間は指し示さなければならない
何のためにそんざいする、というフィロソフィーが大事=社員とマインドを共有
戦略=夢を現実を埋めていく手段
これを繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返しやるのが『イズム』
イズムを明確にする。
夢…インターネットのインフラ・サービスインフラ『場』の提供に関わる事業で圧倒的に一番になること

車と同じ。
コンテンツ=車種の競争は激しすぎる。
インフラ=道路、信号、ガードレール、駐車場などはずっとあり続ける。
金融は経済のインフラ。

1番には2種類ある。
2位、3位、4位が合併してこられたら越えられてしまう『なんちゃって1番』

本当の1番…圧倒的な1番になること

ヴィジョン…社員が100人越えたら、自分が金儲けを考えていたり、話していたりしたら誰もついていかなくなる。
あるときから変わらなければならない。
お客さんに大きく喜んでもらう→これがヴィジョン
父のレストランを手伝っている時
『お前がサービスをしてるから来たよ』と言われる…すごくうれしかった→自分も楽しくなる
ディズニーランド…お客さんは喜んでいる、スタッフも楽しそう


『全ての人にインターネット』という考えに至る。
インターネットが発達すると、これまで図書館で1時間かかって探していた資料が1分で見つかる。

寿命が59分縮まる。


当時、創業10年で上場できる確立…1千万分の17(野村総研
なぜ、成功したか?…『夢』を明確にしたから

書き続け、言い続けることで『夢』実現できた。

最後に、皆さんにこの言葉を送り、締めくくらせていただきます。










『夢あるところに行動がある
行動は習慣を作り
習慣は人格を作り
人格は運命を作る』


ありがとうございました」








〜質疑応答の時間〜


僕は涙が出そなほど感動して手を挙げられませんでした。


商学部Sさん「商学部4年のSです。
以前熊谷社長に私の夢には社会性がないと言われました。
あれ以来、どんなに考えても結論を下せません。
どうすれば社会性を持てるのでしょうか?」

熊谷「Sくん(聞いている途中で熊谷さんはちゃんとメモを取っていました)。
眼鏡変えたね。
覚えています。
結果として社会のためになることでいいんです。
全ての事業において、お客さんが喜んでくれたら存在価値があるんです。
結果としてお客さんに迷惑をかけていたらそんなのは本末転倒です。
例え話で、
2人の男性が教会の前にいました。
石を削っていました。
人が1人通りかかり、尋ねました。
『何してるの?』
男『石削ってんだよ』
もう一人に話しかけました。
『何してんの?』
もう一人の男『聖マリアの像を作って皆の心を癒すんだよ』


わが社がドメインを販売している、というのじゃないんです。
インターネットの情報を増やしてより便利にしているんです。
だから、結果として資料を探す時間を短縮でき、利用者の寿命を伸ばすことができます。

Y「web2.0をどう思うか?」
熊谷「Yさん。
過去10年間と今の状態は全く違う状態になっています。
実際やっていることは、RSSに着目してやっています。
メールはプッシュ。webはプル。
RSSはその真ん中くらいですね。
人、金を特につぎ込んでます。
結果がでるのが2年後くらいですね。」
教授「熊谷社長ニューズウィークの表紙で『アジア最高の経営者』として載った事もあり、人格者としても素晴らしい人です」
人科eラーニング生「優れた人をどう見るか?」
熊谷「〜さん。
人はどんな人にも色々な面があります。
全能な人はいません。
その優れた面を引き出せるか、自分で人を見るデータベースを作ってください」


そして、ミス愛知万博が花束を渡して終了しました。











こんな駄文じゃ彼の素晴らしさは到底伝わりません。

機会があれば是非一度彼を目の当たりされることをオススメします。


こんなに素晴らしい人は初めて見ました。


尊敬します。