勉強
こんにちは、田原総一朗です。
先日は朝まで生テレビ!|テレビ朝日をやってましたね。
録画は完了です。
映画とかの録画が大量に蓄積されているので見るのは1ヶ月後になりそうです。
勉強についての1節。
「今、もし勉強はあまり乗り気じゃないという人がいたら、すぐやめてください。
時間のムダです。
ガマンして勉強しても、ろくなことはありません。
すぐ、ゲームセンターか、カラオケボックスに行くべきです。
勉強というのは、僕はカラオケと同じだと思います。
これを、<勉強-カラオケ理論>と言います。
原理は簡単です。
『歌いたくないやつには、歌わせるな』
以上です。
何人かでカラオケに行くと、必ず『おれ、ヘタだからいいよ』という人がいます。
そしてまた、これがまちがっているのですが、歌いたくないという人に『歌え、歌え』と勧めるおせっかいな人がいるんですね。
『だって……』とか言いながら渋々歌本をぺらぺらめくって探すけれども、いっこうに決まらない。
そういう人は、そもそもカラオケが苦手なんだから、歌う曲は1曲くらいしかないんです。
歌本のその曲のページに、もう指がはさんであるのだから、それにすればいいのです。
こんな時間のムダはありません。
僕はカラオケに行くと、早いです。
1番ずつ歌うシステムで、1番が終わったら次という形にする。
そのぐらい好きな人は好きです。
歌いたい人がたくさんいるのに、歌いたくない人に時間をとられるのはもったいないのです。
歌いたくない人にむりやり歌わせる時間があったら、歌いたい人がもっと歌うべきです。
これは、勉強も同じです。
勉強したい人だけが、勉強すればいいのです。
勉強したくない人に、ムリに勉強させることはない。
勉強は義務だ、と思っている人がいます。
これは大勘違いです。
勉強は、義務ではなく権利です。
勉強は、したい人がすることのできる権利です。
勉強したくない人は、勉強しなくていいのではありません。
勉強したくない人は、勉強してはいけないのです。
勉強したくない人は、勉強する権利を放棄した人なのです。
勉強する権利を放棄した人に、勉強させてはならないのです。
勉強したくない人に、勉強させるなんて、もったいない。
資源と時間のムダ使いです。
君は、勉強が好きですか?
それとも、勉強が嫌いですか?
正直に答えてください。
ムリにいいところを見せる必要はありません。
嫌いなものは、嫌いでいいのです。
君がもし勉強が嫌いなら、勉強しなくていいのです。
君は、勉強しなくちゃいけないと思っているから、なおさら勉強するのがイヤなのです。
そんなことはありません。
いや、勉強なんてしてはいけません。
勉強しないと、生きていけないのでしょうか。
それは大嘘です。
勉強しなくても、いくらでも生きていけます。
勉強したくない人に、勉強させるから、非行に走るのです。
非行に走りたい人には、やくざになって殺されないで偉くなる方法を指導するべきです。
勉強は、勉強したい人だけがどんどんする権利があるということです。
勉強が嫌いな人は、次の1行は読まないでください。
(勉強は、したほうが、絶対楽しいです)」
(「大学時代しなければならない50のこと」)
確かに。
勉強といっても、中村俊輔がマラドーナのビデオを見たりしたり、イチローが正月でも野球やっていたり、そういうのも勉強ですね。
なにも、机に向かってするだけが勉強じゃない。
やくざになりたければそのための勉強をするべき。
昔からうそ臭いと思ってたんですよ。
学校の教師がなんだかそれっぽく言うじゃないですか。
なんで学校に行かなきゃいけない、とか勉強しなくちゃいけないだとかを。
しかし、何か嘘っぽいというか、説得力がない。
この1節で十分納得いきます。