ロシアの大発展
ブリックス特集その②をやってました。
ブリックスという言葉はゴールドマンサックスが作った造語ですが、世界はまんまと乗っかってしまったそうです。
今回はロシアです。
今、ロシアはまさに大発展の最中です。
ですが、ロシア特集の記事はほとんどありません。
インド特集の雑誌がごまんとあるのに、ロシアの雑誌は三冊しかありませんでした。
しかもその全てがロシアサミットの特集でした。
知られざる世界第二位の産油国でもあるロシアの謎が解明されました。
昔、ロシアでカメラマンをしていた人を連れて行ったらこう言ったそうです。
カメラマン「ここは俺の知っているモスクワじゃない」
それほど進化したそうです。
まず筆頭に上がったのが高級車の多さ。
世界の中で一番レクサスを見かける回数が多い、この前マイバッハと3台並んで路上駐車されているのを見た、などと言われ、高級車や大型車がものすごく売れているらしい。
輸入車のシェアが急増していて、1位が現代、2位がトヨタ、3位がフォードでした。
しかし、この現地のトヨタの人は、「生産が需要に追いつかない、歯がゆい思いです」と言ってました。
さらに、ロシアでは日本食が流行っているんですが、そこには日本人はほとんどいない日本食店が大多数です。
この原因は98年にさかのぼります。
98年にロシアは経済危機に陥りました。
そのとき、デフォルト(債務不履行)に陥り、ルーブルが4分の1にまで下がりました。
そのため、日本企業は撤退。
しかし、98年過ぎには回復したんですが、日本企業は現地の日本人の言葉を無視していました。
ロシアで日本の企業が少ないのはこのためです。
そして今、フォードや現代が現地生産できているのに、日本車は一社も現地生産する工場をもっていないため、現在の急成長の需要に間に合わないそうです。
日本食が流行っていると書きましたが、シェフで日本人がただ1人いるところがありました。
日本人シェフ「98年過ぎから日本食ブームがきました。これは関の和包丁です。ロシアで手に入ります」
和食ブームのおかげで、ロシアでは和包丁が手に入るほどで、関市の和包丁が人気になりました。
このおかげで関市の鍛冶屋は不振に喘いでいたんですが、最近はものすごく輸出して経営が回復したそうです。
さらにすごいのが、土地価格の上昇です。
今は建設ラッシュで、世界の主要都市の地価の中で一番高いのがモスクワだそうです。
消費熱も過熱していて、超大型ショッピングセンター、フランス資本のオーシャンがすごい。
90台のレジには多くの客が順番待ちをしています。
加えて家具ではスウェーデン資本のイケアも売れています。
土地価格の上昇により、新しいところに移れない人をターゲットに「33平方M」「52平方M」専用の家具が売れているそうです。
この「33平方M」「52平方M」はソ連時代に多く作られた規格で、移れない人のために家具だけは新しいものをという戦略だそうで、結構当たっているそうです。
現地で成功した日本企業を上げるとすれば旭硝子です。
カイゼンを最初は「賃金が上がらないのに、なぜ次々と新たしいことをやらなくちゃいけないんだ」と従業員は拒んだんですが、カイゼン、カイゼン、と教えていくうちに生産性も向上し、競争力もつき、さらに従業員も「仕事が面白い」と思うようになっていったそうです。
何も改善してこなかった他社は、次々と潰れていったそうです。
あとマフィアは経済危機の時に一掃されたそうです。
かつては経営者は車に乗っている時は時速150キロ以上でぶっ飛ばし、周りをジープで固めて走っていたんですが、今では普通に走っているようです。
健全な経済が醸成されてきた証拠だとも言われています。
最後にリポーターはこう言ってました。
リポーター「かつてロシアはアメリカと並ぶ超大国だったんです。
それをブリックスだとか言って中国、インドと同等に扱うこと事態間違っている」
司会「インドと比べてみてどうですか?」
リポーター「この通り、インドの特集はすごいですが、ロシアは全然注目されていません。
ですが、実際見てきてわかったのは、インドよりロシアのほうがすごいということです」