必修授業偽装問題

「月曜映画」の清水宏の映画紹介が、映画本編より面白いことに気がついた今日この頃、

必修授業偽装高校が全国でも多発しています。

都立高校は今のところ一校で、八王子東高校です。

倫理をやってなかったそうです。

僕の高校では、一年で倫理と地理、二年で日本史世界史でした。

学年によってはこれが逆転したりしていました。

しかし、受験対策というのなら、受験とあまり関係のない1、2年で必修と言われる科目を全て消化させればいいはず。

事実、うちの高校では、必修を含め、卒業に必要な単位80単位でしたので、1、2年で最大で取れる33単位をとっていればのこり14単位、さらに3年生では自分で授業を組み立てられるので、必修以外では受験に関係ない科目はとる必要はありませんでした。

彼らは「受験を優先させた」

と言いますが、要は言い訳ですね。

カリキュラム編成がヘタなだけです。

事実、偽装した八王子東より、偽装していない西高のほうが進学率は格段に高いですし。

学校は受験勉強を教えるところではないはず。

受験勉強は個人でやるかどうかを決めるものです。

いくら学校が教えたところで、自分で勉強しなければ受験なんて受かりません。

学校が出る幕じゃないんです。

よく「苦しい受験勉強」と言いますが、受験するかどうかは、おそらく9割の人が自分で望んだものでしょう。

苦しい、という発想自体が貧困ですね。

やりたくないならやらなければいい。

誰も、やらなければいけない、なんて言ってません。

自分が大学に行って勉強したいから、それに相応しい人を選別するための試験に通るために勉強するのであって、勉強したいから勉強しているはずです。

遊ぶために大学行く、という考えが前提になっているんですね。



さらに、世界史をないがしろにしていること事態、教師の質の低さが窺えます。


例えば、日本史では、いきなり、チンギスハーンが日本に侵略してきます。


日本史だけでは彼が襲ってきた意味がわかりません。

世界史をやっていれば、中国やモンゴルの地域の変遷、さらに、モンゴルの中国支配に乗じて、中東、東欧、ロシア、東南アジア、そして、日本に攻め込むのは必然だということがわかります。

ペリーの黒船にしても、当時の世界の時代状況がわかれば当然のことです。

なんでペリーが来たのかも、日本史だけではわからないのです。

グローバル化が進でいるというのに、世界史を教えないというのは、とてももったいないことだと思います。

日本史も大事です。

しかし、世界史の中の日本という位置づけが大事でしょう。
それをないがしろにしていることは時代に逆行するのではないでしょうか。