復習

はしか休講中なので、授業の復習でもまとめておこう。

『コンテンツ・ビジネスと著作権』という授業をとった。

この授業は毎回、各界の第一線で活躍される方をゲストとして招き、授業をしてもらう。

第一回は社団法人日本レコード協会会長佐藤修さんだった。

テーマは「音楽ビジネス概論」というもの。

まずは、日本の知財立国の歩から。

2002年3月に、知的財産戦略会議発足。
同年7月、知的財産戦略大綱決定。
同11月、知的財産基本法制定。
2003年3月、知的財産戦略本部設置。
同7月、知的財産推進計画決定。
   ↓↓↓  
コンテンツ・ビジネスの振興を決定!

そして、音楽ビジネスがどのように始まっていったのか。

16世紀の中頃に、イギリスに音楽出版社が設立されます。
主に、楽譜を演奏ごとに貸し出す、というビジネスだったようです。
18世紀には、印刷による出版がされるようになります。
しかし、コピー機の出現で廃れていくということになります。

また、レコードビジネスの歴史は、

1796年に、スイスでシリンダー・オルゴールが。
1885年に、ドイツでディスク・オルゴールが。
1877年に、エジソンが蝋菅型蓄音機を。これで大量生産できるようになります。
1887年に、ベルリナーが円盤型蓄音機を。

で、日本でどのように音楽が広まっていくかというと、1925年3月のラジオ放送開始、が大きかったようです。
それまでは、歌手は蕎麦屋の前で歌ったりして、自ら営業してまわるのが普通だったとか。
出前の自転車をこぐ人が歌を広めてくれたりとかしたそうです。

そして、1953年2月のNHKテレビ放送開始で一気に広まっていきます。


レコード産業規模では、世界的に、レコードに売上が落ちているようです。

日本も売上減で喘いでいる、とよく言われますが、日本はまだいいほうだとか。


日本の音楽市場の特徴を挙げると、

・レコード協会会員会社関係商品の高い占有率=90%
・豊富なカタログタイトル数=14万タイトル
・国内レパートリーの高い人気=70〜75%(アメリカは90数%、ヨーロッパはアメリカの曲がほとんどなので、日本は先進国中で非常に高い割合。)
・再販売価格維持制度(日本のみ)
・全国に分布するCD販売店=約7400店
・CDレンタル店の存在=約3200店(CDレンタル制度は日本のみ)
・他に類のない海賊版の少ない市場
音楽配信におけるモバイル環境の充実


世界では、レンタル業ができない法律を急遽作ったので、レンタルは日本だけの制度です。

日本で最初にレンタルを始めたのは三鷹の立教大生だそうです。

中国では海賊版のブランドが跋扈していますが、中国人の著作権の意識は非常に低く、海賊版のブランドすらあるようです。

各国の海賊版占有率は、

・中国87%
・ロシア67%
インドネシア88%
ギリシャ50%
・イタリア26%
・スペイン22%
・ブラジル40%
・メキシコ65%

インドネシア、最悪ですね。


まあでも、日本のレコード産業の市場規模のグラフがあるんですが、00年あたりから、減少していたんですが、04年を底にして、05年から回復してきたようです。
音楽配信が非常に広まったことが一因していて、日本人の意識、やはり正規なものを欲しいというのも大きいそうです。