夏の夜の、いろはにほへと、ちりぬるを
場所は九段下から歩いて5分、ホテルグランドパレスの真横に位置しているビルのワンフロアを借りてのことだった。
1時開始ということで、朝は余裕があると思って通例のマラソンに行ってきた後にシャワーを浴び、飯を11時に食べ、ブログを書きネクタイを結ぶのに苦労し、思案したあげくカジュアルで来いと書いてあったからネクタイはいいや、ということで12時15分に家を出立。
千代田線で、大手町に行き東西線で竹橋の次が九段下。
九段下は靖国以来の下車。
九段下に着いた時点で既に12時55分を越えていたので、遅刻確定。
ぬかった!
ビルに着き、受付を済ませるとカードを貰った。
交通費だった。
オレンジカード1000円分。
そして、空いた席に案内され座った。
テーブルごとに分かれており、各テーブル6人だった。
男女比は半々。
人事の人の説明を聞いた後、初級編のゲームが始まった。
今回は営業についての講座だった。
初級編のゲームは、自分達の班(各テーブル毎で班を組む)を会社と見立て、架空の会社シンプルデザイン社との取引を行い、自分達はその営業マンという設定だった。
シンプルデザイン社に対して営業を行うためには、まず相手を知らなければいけない。
ということで、各班にはカードが配られた。
シンプルデザイン社について書かれたカードだった。
経営理念、従業員数、売上高、資本金、会社沿革等々を覚える。
しかし、班員は各々に配られたカードを1枚ずつしか見てはいけず、後は口頭でコミュニケーションをとりながら相手のカードの内容を知らなければならない。
順々にカードの内容を言っていくだけなので別にどうということはなかった。
そして、クイズがあり、班長が紙に答えを書いて答えた。
クイズは3問あり、売上高と店舗数、経営理念だった。
これは簡単で全問正解だった。
で、僕は遅刻して遅れてきたので僕だけ自己紹介をすることになった。
名前だけでいいよ、と言われて名前だけを名乗った。
次に中級編がはじまった。
中級編は、シンプルデザイン社に今度はオフィス用品を発注された。
140万円以内で、パソコン、ファックス、コピー機、プリンタを用意しろ、という内容で、カードと名刺が配られた。
カードはパソコン、ファックス、コピー機、プリンタの機種がそれぞれ数種類、そしてシンプル社の社員の声で、ニーズを最大限聞きながら予算限度内にまとめる、という作業だった。
今回はカードは全員で見て良いため、全員で意見を出し合って決めた。
特に仕切り屋的な人はいなかったけど、みんな言いたいことは忌憚なく言える雰囲気だったため、答えも一通りしかなく、そして内容もそれほど難しくないものだったため、すぐにわかった。
わかったら答えをシンプル社の社員と模して待機している人に、配られた名刺を渡す。
名刺の渡し方は特に注意はなかったが、普通に渡せればいいというものだった。
名刺を受け取ってもらえない場合、というのが存在し、それは渡すときに一声もなかったり、片手で渡したりした人だというが、そんな人はまずいなかった。
名刺を渡した後はクイズが出された。
プリンタの機種や最終予算額などが聞かれた。
これも簡単だった。
中級編が終わり、休憩が入った。
ということで、班員と色々話した。
目の前に座っていた男は東大経済学部の人だった。
うじきつよしに似ていた。
以降うじきと呼ぶことにする。
斜め前の女は東大法学部だった。
今日も部活で、と言っていて聞いたら陸上部だという。
以降陸上部と呼ぶことにする。
隣に座っている女は慶応文学部だった。
全日空志望で、インターンに応募したけど落ちてしまったという。
以降キャピタルアテンダントと呼ぶことにする。
あとの2人には席が遠かったため、あまり話しができなかったのが残念だった。
もう1人の女は笑顔がよかった。
以降笑顔(ry
男はメガネをかけていてテンションが低かった。
以降メガネ。
そして休憩も終わり、上級編に突入した。