One for the brother Two for the murder取られりゃ取るぜ返す親の仇

『HOFFA』に描かれたアメリカ労働運動の特徴というレポートを書くことになった。

1、 総説
 『HOFFA』に描かれたアメリカ労働運動の特徴はその過激さ、マフィアとのつながり、さらに資金問題そして組合員同士のつながりの強さがあげられる。
2、 特徴
① 過激さ
ダニー・デヴィートジャック・ニコルソン扮するホッファにより失業する。ダニーがホッファの仲間になり、最初に行った仕事は裏切り者の洗濯屋に火をつけにいくことだった。その際、ホッファと共に制裁を加えに行った組合員の1人は焼死してしまう。また、映画の中盤において、大勢の組合員の大乱闘が発生するなど、運動が非常に過激なのがわかる。
② マフィアとのつながり
 ホッファはマフィアに目を付けられていた。そのため、マフィアに拉致され、そのボスのところまで連れて行かれた。その際、手を引けと言われるが、ホッファはその話術の上手さで逆にマフィアと手を組むことに成功した。このため、アメリカ労働運動とマフィアの関係が強まった。
③ 資金問題
 ホッファは年金積立金の不正流用疑惑に立たされ、JFKの弟、司法長官のロバート・ケネディに目を付けられた。結果的に有罪となり、ダニーと共に入獄。このことから労働運動上層部の腐敗があげられる。
④ 組合員同士のつながりの強さ
組合員同士は、強いつながりを持っている。そのため、ホッファが、トラックが立ち往生した労働者を助けたり、ダニーも喫茶店にて車の修理に困る組合員を助けてあげようとする。
3、 まとめ
 最後にまとめると、アメリカ労働運動は非常に過激であることがわかった。疑惑の証拠をつかんだマスコミには陰茎と睾丸を送りつけるなどして言論を封殺し、さらに大統領にまで恩赦を認めさせるなどである。しかし同時に、マスコミからの取材の多さからわかるとおりホッファの果たした役割は大きく、労働運動を活発化させた。このことから、アメリカ労働運動が労働者の権利を押し上げる大きな要因になったのは言うまでもない。                                  以上