street fighter
昨日は予備校でした。
まず授業がはじまって、まずは雑談から。
先生は慶応出身なんですが、その大学時代がすさまじい。
バイトで買った車7台乗り換え、そして、横浜の曙町でストリートファイトの日々。
やくざ4人と戦ったのが最高の記憶らしい…
で、授業は30条の新規性喪失の例外、29条の2の拡大された先願の地位の復習、青色発行ダイオードで有名な職務発明制度について、発明の単一性など色々やりました。
職務発明が問題となったのは、予約承継というのが問題なんです。
社員が発明すると、たいていの会社は自動的にその特許権が会社のものになるように、最初の契約書にさせます。
ほとんどの人が、そんな規約なんて読まないからサインするし、しないと就職できないからどっちみちサインします。
そうすると、今回の青色発行ダイオード事件のように、とてつもない利益が出る発明をしても、会社からもらえる報酬は会社の規定するくらいしかもらえません。
多くの会社が、職務発明の対価は一律5000円か1万円らしいので、こういう訴訟が起きてくるんです。
発光ダイオードの発明者は最初200億円を裁判で要求したんですが、裁判官はそれは600億の価値があると決めたんですが、要求以上はだめなので上限200億円マックスの判決を出しました。
当然会社は控訴します。
しかし、高裁は保守的、企業寄りなので発明者は勝てると思わなかったのか、示談して8億円に甘んじました、っていうのが青色発行ダイオード事件です。
先生は、最高裁まで戦って判例を残して欲しかったらしいんですが、自分ことだったら当然確実にもらえる8億円を選びますね。
でも、会社から給料とか、社会保障とかもらってる身だから、予約継承もしょうがないんですね。
理想的なのが利益に応じて発明者に還元するというシステムが理想的でしょう。