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昨日はhttp://www.cybird.co.jp/index.htmlの堀主知ロバートさんが来ました。
サイバードは「22世紀の世界史の教科書に名の残る会社」を目指しているそうです。
堀さんは関西出身で英語と関西弁しか話せないと言ってました。
そのためテンポがよく話しがとても面白い。

堀さんは02年『TIME』の世界のビジネスに影響を与えた15人に選ばれました。

その苦悩と葛藤の人生を話してもらいました。

堀さんはワシントンDCで生まれ、両親が日本人という経歴です。
その時はロバート堀でした。
日本に帰国した時今の名前にしたそうです。
祖父は松下幸之助と一緒に野菜をリヤカーで引っ張って売っていたそうなのですが、その祖父が旅館で働いて、代々継いだのです。
父がとても厳しく、高校生の時は門限が4時。
ロバート「喫茶店行きたい」
父「そのまま帰って来なくていい!!」
ロバート「ギターやりたい」
父「だめ」
ロバート「スイミング」
父「だめ」
「ボランティア」
「ダメ」

30歳ころに、なんであんなに厳しかったのか聞いたそうです。

父が言う理由は、
「俺も子育てはじめてやったねん。」

会場は爆笑でした。

そのあとに、
「学校は勉強すればいい成績が取れる。だが社会にでると、努力してもわからない。だから、お前のやりたいことはやらせなかった」

この呪縛から逃れたいという唯一の手段が起業だったそうです。
堀さんは在学中に人材派遣や、フリーペーパーの発行、コカコーラの味調査などの事業を手がけていたらしいんですが、学校でやってる片手間の会社と本格的にやる会社では全然違うそうです。
ファミコンが好きで、ソフト会社を作ります。
資金が23億必要で、資金を集めます。
日本中の全上場企業に四季報を見ながら電話をかけたそうです。
最初のうちは誰も相手にしません。
ところが、やっているうちにこつをつかみます。
だんだん学習していくそうです。
「大阪の堀やけど、社長いる?」
みたいな感じだと話を聞いてくれるところも増えてきたそうで。
知恵が大事だそうです。
「出会い系サイトも知恵があるでしょ。警察とのいたちごっこで。あれもあの手この手考えてるよね。頭いいよ。」とのこと。
で、そのうち一つの会社がつかまります。
やっと資金を出してくれるところが見つかったのですが、
一人の社員が「その会社、やばいですよ。そんな汚い金使えません」
堀「金に汚いもきれいのあるかい!そんなやったら俺ぁ自分に保険金でもなんでもかけるわぁ。命かけるわぁ」
と啖呵切ったんですが、
先輩に、
「お前の命の価値は23億なのか?」
と言われ考えて、
「俺の価値は100兆だ!」
と思いなおし会社は解散したそうです。
次は、今の表参道ヒルズの真裏におもちゃ会社を作ったんですが、これは成功したそうです。
表参道の道路に馬を走らせる。
子供が追いかけていく。
親も子供についていく。
馬が止まった先にはおもちゃ屋が。
子供はおもちゃで遊び、親はふと、店内を見回すとおしゃれな小物が。
と言う感じで表参道の金持ちにウケて成功したのもつかの間、出資者が差し押さえられてその店も裁判所に差し押さえになります。
次は、実家の旅館をホテルに改装して建築担当になります。
世界中の一流建築家を集め、ものすごい建築物などをつくったんですが、バブルがはじけ失敗。
次は建築で呼ばれて三祐インターナショナルという会社をはじめたんですが、儲からずこれは今母親がやってるそうです。
次は、競走馬のサプリメント会社エクイテストロという会社のパートナーになるんですが、これもあまり儲からなかったそうです。
この会社は今でもあって、弟が継いでるそうです。
日本のGI馬の6割がこのサプリメントを使っているとか。
かの名牝エアグルーヴは使っていたそうです。
次は、94年にパラダイスウェブを設立。
今まではパソコンを馬鹿にしていたそうです。
「パソコンなんて、プログラムされたことしかできない」
と思っていたんですが、ウェブと出会い、感動したそうです。
この時点で現在のブログやSNSみたいなものを作ったそうですが、ウケないので失敗。

様々な失敗を通して考えた結果、何が悪かったかというと、ビジネスモデルが悪かったと。
課金が出来ていないとだめだと。
「課金や課金や、課金システムやーー」と気付き、叫んだそうです。
で95年ころから携帯を使っていたらしいんですが、堀さんはウェクボードの名手。
船に紐がついていて引っ張られるあれです。
あれをやる時はまず船に乗るんですが、携帯を船着場の人に預けます。
しかし、その預かり人が落としてしまったそうです。
すぐに買い替えメモ帳の友達の番号を入れなおす。
そしたらまた落とされる。
しかも、2週間に4回も。
そしたら彼女に振られたそうです。

堀さんは考えた。
「2週間に4回も。これは神からのメッセージか」と思ったそうです。
「携帯がもっと便利になればいいのに。電話がかかってきたら、どっかのサーバーに飛んでって、応答があればその時に自分のところに来る。ゲームもやりたい。ほかにも………」

このアイデアを会社に言いに言ったそうです。
「なるほど、しかし携帯にそんなに金はかけられん。ゲームだって!?頭おかしいんじゃないか」と言われたそうです。
その時はまだ画面が文字3行分しかなかった時代です。
周りの人にも頭おかしがられたんですが、携帯で課金ができたら便利だと思い、やってみたら大成功。
今のヒルズに至るそうです。



「気付けるようになることが大事」と言っています。
堀さんの祖母は旅館の女将で堀さんにいつも言っていたそうです。
「いい女将は風呂上りのお客さんの顔をみて、水が欲しいかビールが欲しいかわかる」そうです。




日々気付くこと。気付こうとする努力、が大事です。


堀主知ロバート (Kazutomo Robert Hori) ほり かずともロバートとは | 略歴・経歴・プロフィール | CYBIRD(サイバード)の創業者、代表取締役ここにプロフィールがありましたね。