国際CIO学会

先日http://www.iac-japan.org/に参加しました。

GMOインターネット後援の大学院CIO研究科の授業を取っているので、受講生は参加料5000円が無料になるんです。


最初はシンクタンク東工大とかの教授の小難しい話の発表がありました。

要約すると、

「ITはこれまでは事務屋の道具だった。
しかし、これをさらに先に進める必要性がある。
CIOは、ビジネスを知っている人がなることが増えている。
日本のIT支出は平均2%。欧米と比べて低い。
CIOがいる方が利益率が高い。
CIOがいる方が組織IQ(OIQ)が高い。
IT支出の高い方が業績がいい。」

次に、国交省の役人がETCがどれだけ優れているか、について語っていました。

要約すると、

「ETC導入で、渋滞も〜%も緩和され、二酸化炭素排出量も減り万々歳」

みたいなこと言ってました。

ほんとにそう思っているんですかね?

そうじゃないでしょう。

渋滞や二酸化炭素減らしたいなら完全無料化しろよ、あの無駄な切符切りなんか廃止しろよ、と言いたくなったけどやめました。

エスタブリッシュメントには何を言っても聞きませんからね。


そして、エスタブリッシュメントの権化、NTT社長の和田紀夫さんが登場。

会場は拍手に包まれました。

「4つのことをお話したい。
①最新の情報通信の状況
②中期戦略
③ICTの需要
④問題点

①について言えば、日本は世界一、光が進んでいて、2位がアメリカです。
他国はDSLかCATVにモデムをつけたものが大半。
韓国の方が日本より進んでいて、光より無線LANを重視しています。
韓国は国を挙げて進めています。
イギリスはDSLを重視しています。

②では、NTTでは毎年2兆円を研究開発費につぎ込んでいます。
これに、スタンフォード大学の著名な学者に「そんなことできない。やれたらすごい」と言われたが、やります。

③は、遠隔病理診断というのがあり、日米間という離れたところでも診断できるのです。

④だと、ネットワークの中立性、公平性が叫ばれていて、これはいっぱい使う人とあまり使わない人が同じ定額制というのはいかがなものか、ということです。

あと、地震や風水害等大規模災害で、サイバーテロなどが重視され、これらのことが軽視されていますがかなり大事なことです。

youtubeというのが最近流行っていて、これは客が作成し客が見るものです。
youtubeはハッピー客もハッピーという構図が成り立ちますが、これだとNTTなどのオアネットはなんなんだ、という状態なんです。
各社がこれに力を入れ始めたので将来はこの問題を解決しなくてはいけない。」


授業で会員を募集していました。

http://www.iac-japan.org/members/index.htm

CIOになりたい人は入会するのもいいでしょう。

http://www.iac-japan.org/hokinin/index.htmにはGMOインターネット熊谷正寿など、経済界の大物も結構名を連ねています。