勉強

昨日は、塾で短答の答練でした。

まあ、そこそこといったところでしょうか。


民法を1時間、著作権を1時間やりました。

著作権判例は、「赤穂浪士」舞台装置事件でした。

演劇の舞台装置が類似している、ということで侵害だということなったんですが、裁判所は、それほど似ているとはいえないので、訴えた方の舞台装置に依拠しているとは論ずるまでもない、と判断して棄却しました。

『依拠』と『直接感得性』というのがキーワードだったそうです。

『依拠』はアクセス、と言い換えられるようです。

直接感得できて似ていれば依拠している、という感じでした。






雑記としては、この前管理科学という授業でアルゴリズムをやってるんですが、ベルマンの動的計画法というのをやりました。

1〜6までの都市にいて、どのように回れば一番距離が短くなるかという目的を満たす政策、を見つけるアルゴリズムでした。

これを最適政策と言うそうです。

最適政策の定義は、
「最適政策は、最初の状態と最初の決定が何であっても、残った決定は最初の決定から生じた状態に関して最適政策を構成していなければならないという性質を持つ」
ということだそうです。




で、当然ここで何を言ってるかわからないので先生はあるケースを挙げました。







『あるケース、香川君の場合。』


5〜6年前のことだそうです。

香川君は社会科学部の4年生でした。

先生のゼミに所属しています。

就職活動が始まる4年の10月頃、香川君が先生のところに駆け込んできました。


香川「先生、子供が出来ました」

先生「何!?お前どうすんだ?」

香川君は看護婦との間に子供が出来てしまったそうです。

香川君は彼女に子供を産ませて、バイトして養うと言いました。

そして、彼は実際そうしました。

昼も夜もバイトの日々でした。

当然、単位が足りず卒業できません。

大学5年生、6年生と進んでいきました。

父親からは、
「勘当だ!」
と言われ、
彼女の父からは、
「殺す」
と言われたそうです。

彼は先生に、パソコンを使わせてくれ、と言いました。

彼は、子供の育児日記をメールで彼女の父親に送っているのでした。

先生は自分のを使えと言います。

彼は金がかかると言いました。

さらに彼は、研究室のパソコンを使いたいから朝から先生は来い、と言いました。

先生は、うちの学部は昼からだろ、無茶言うな、と言いました。

しかし、これで合鍵を作れ、と言って鍵を渡しました。



先生は、実家は何をやってるんだ、と聞きました。

漁師です、と彼は答えました。

継げばいいじゃないか、と先生。

兄貴が継いだんです、と彼。


家族を養うため、10月になり、6年生の子持ちは就職活動を始めました。



彼はこの、

「6年の子持ち」

を大々的に強調して活動に励みました。

普通ならハンデになると思うところでしょう。

しかし、彼はこれを主張して、人事の人たちに印象付けたそうです。

そのかいあってか、彼はいくつも内定を取ったそうです。

取れなかったのは銀行だけだそうです。


5〜6年前の銀行の凋落ぶりを見るとなぜ、採用しなかったかがわかります。

彼は四国で最も人気のある四国電力に行きました。

その年、四国電力は私立は法政とうちの2人しか採用せず、後は全部国立でした。

うちの大学のなかでも競争がありました。

最終面接で、うちの大学の奴らとあたったそうです。

5人いて、学部が政経が2人、法が1人、商が1人、社学が1人でした。

はっきり言って、偏差値で言えば政経と法がダントツです。

しかし、人間味を買われて彼1人が採用されたそうです。

四国電力に就職ということが決まったら、自分の父親、さらに彼女の父親も、手のひらを返したように喜び、待遇がガラッと変わったそうです。

いい息子を持った、と。

今では彼は幸せに暮らしているそうです。
















ここで、何を言いたいかと言うと、香川君がこの最適政策の具体例を自分の体験を通じて見つけた、と先生に言ってきたそうです。

最適政策とは、わかりやすく言うと、最初どうなっても、最後によくなるようになればいい!と彼は言いました。











しかし先生は、これは違う、と言いました。

最適政策とは、ある目的に対して、例えば彼女と結婚する、とすれば、それに対して初めから最適な、最も適しているとされる政策、例えばデートに誘うだとかホテルに連れ込む、別れるだとかのいくつかの選択肢を考慮して、最適だと思われる政策ををとる、ということでした。

簡単に言うと、目標に対して、最適なことをしろ、ということだそうです。