先日は、GMOペイメントゲートウェイ相浦一成社長が来た。

GMOペイメントゲートウェイは、楽天やITMS、ミクシー、水道局、NHKなどのクレジットカード決済の会社です。

この講演の題としては、『会社に入って教えてもらえなかったこと』ということだった。

社長は「この講義で聞いたことを心に刻んでおけば、必ず成功する」と言いきった。



相浦一成の一成というのは、「一番になれ!」という意味でつけられました。

例えば、成績は5じゃなきゃいけないし、マラソン大会は2位以下だと殴られた程だとか。

要は、ヘッドハンティングされる男になれ、即ち有能な男になれ、という意味だったようです。


で、必ず青年実業家になる!と決心します。


高校の時はラグビーをやり、花園に出場し、ベスト8まで勝ち進みました。

早稲田でやりたかったそうですが、明治のセレクションで特待生に選ばれ、そこに入部しました。

厳しかった父でしたが、なぜラグビーをやらせてもらったのかを聞くと、

「体力をつけるため」

と答えたそうです。

頭を支えるのは体力、故に体力をつけるのが大事だとか。

そして、社長はIBMに入社します。

なぜ、IBMなのか。

それは新入社員の最初の一年間は研修だけだからです。

みっちり研修を積ませてもらえるから、と。

で、IBM一本のみに就活は絞りました。

IBMでは採用官は、自分が採用した新人の記録が残ります。

だから、滅多やたらに出来が悪いのを取ると自分の首を絞めることになります。

周りの新入社員はスタンフォードとかから来ている人ばっかりなのに、自分は明治で、しかもラグビーばっかりだったため成績は芳しくなく、採用官に、

「お前大丈夫か?」

と聞かれたそうです。

その時彼は、

「俺は絶対に一番になる!」

と啖呵を切りました。

そしたら
「採用」

となりました。


そして、その後、新入社員の選考があります。

新入社員1800人中優秀なのが営業SEになります。

彼はそれに生き残りました。

さらに、その800人の中から、初年度の最優秀成績者はルーキーオブザイヤーに選ばれます。


彼は、

「絶対俺が一番になる!」

と心に誓います。

そして、毎日1時に帰宅して勉強、3時間しか寝なくて、ついにルーキーオブザイヤーに輝くことができました。


30歳になり、60歳の時の自分のあるべき姿を考えました。

35歳でスピンアウトするためには、を考えました。

何を、いつまでに勉強しなくてはいけないのか、ということを考えて実行を始めました。

36歳で、地方銀行担当になりましたが、

「俺は何をやってるんだ、今はケータイやネットが流行っているのに…」


と思いました。


40歳の正月に、

「俺はこの世に何のために生を受けたのか」

ということを3日間考えたそうです。


42歳でマザーズに上場します。





社長のなり方。


昔…内部昇格、大手の人事部のヘッドハンティング

今…ファンドにヘッドハンティングされる。


ヘッドハンティングされて、M&Aして社長になった。

社長業は大変で、リスクを負う。

ストックオプションを持っているが、売れない。

インサイダーになるため。


社長は大変だが、やりがいがある。

社長になれたら…とにかく利益を出すことが重要。

重要なのは利益を出すこと。

アダルトコンテンツの決済をやればすぐに儲かったが、中長期の計画があった。

信用が大事。

今は行政からも注文を受けている。


営業部隊を強くする必要がある。

「俺の会社は一年、二年、早かった」

と言って潰れてしまう会社があるが、そうじゃない。

営業が弱いのだ。


ダイレクションを出す、出し続ける。


社長とは、見えない影の意思決定である。

大きな金額の取引、正解のない行動、好き嫌いで人事。

権限委譲…伸びる会社…デリゲーションが進んでいる。


外資でも、日本人にデリゲーションしているところは伸びる。

決して慌てることなかれ。

準備万端なれ。

用意周到。

絶対俺はやれる、というタイミングが必要。

体力…自分が起業して、精神的にも充実している時。

金持ちになる条件…我慢すること。

チャンスは必ず来る…自分の前に必ず来る、その時に大きな網で掬えるかどうか。

IT技術伸展…対面から非対面へ…300兆円以上。

成長市場で勝負。

ストック&トランザクション

新興企業は、一次曲線じゃなく、二次曲線で伸びなくてはいけない。

ビジネスモデルは大事…営業利益率を左右する。




どうやって、会社を大きくしたか。

社員のマインドチェンジ。

1、自責は自責、他責も自責…「あのお客さん、説明理解しない」←お前が盆暗なんだ!

2、勝った時が運、負けたときが実力…なぜ負けたか、を考える。

3、トラブルの時は一番に駆けつける…強い会社は営業とSEが庇い合う。弱い会社は、互いに責任をなすりつけようとする。

4、用意周到、準備万端…お客さんに行く前5分でいいから、これから何をするのか考える。

5、別れ方と負け方…次につながる、競業に負けた時「素直に引き下がる」→次も会ってくれる。これまで10人の女性と付き合ったが今でも「よおっ!」って会える。

6、目標設定…なぜ営業課長になれないのか、を考える時、お前は何年営業をやっているのかを考える。経験の度合いでスキルアップしていく。

7、ロジカルセリングプロセス…論理的に教えなくてはわからない。センスだけでは課長止まり。論理的に人に言えるのが役員。論理的に物事を言えないと部下は持てない。

コンピューティングだけではダメで、マーケティングやアカウンティングの知識も必要。

8、有能なリーダー…あの人優秀だね、と言われる人…潜在的なものをどれだけ出すか→トレーニング→トレーニングの会社→IBM。ドラえもん型…1人の知識、スキルだけではなく、有能なスキルの部下をどれだけ自分のポケットに入れられるか。

10、IQと愛敬のバランス…最初は愛敬で売れる=運。あいつの神輿を担ぎたい=愛敬

経営とは何か、成果を得るために今何をすべきか。

今持っている信念を貫き通すこと。

絶対に俺は社長になる。

絶対に俺は周囲を幸せにする。

一年目は愛敬…徹底的に好かれる→そのためには、徹底的に資料を早く提出したり、わかり易い言葉に変えたりした。
可愛い奴と一緒に仕事をしたい。

可愛い…嘘をつかない、正直、両親を大切にした、思いやりがある人。

両親や先祖が喜ぶデシジョンを持つ。

ヘッドハンティングされて社長になっている人は多い=有能。

IQを高めるには…勉強する、広く深い知識が必要。

愛敬は人格。









という講演だった。