REX-HOLDINGS 2

〜続き〜


牛角」というのは牛の角をアンテナに見立ててお客様の意見を聞いていこう、ということからだそうです。




まずは、肉やタレ、野菜を仕入れるのですが、これがなかなか高いんです。
そして肉を切ったり加工する作業の人件費が高い。
安く提供するためにはなんとかしてコストを下げないといけない。
だから、問屋に値切りに行きます。
普通に値切ってもだめでした。
自分も負担することをわかってもらわなくてはいけない。
だから、社員を減らします。
肉を加工するのもアルバイトにします。
バイトは質が低いととかく考えられますが、西山さんはマクドナルドでの体験で知っていました。
要はバイト教育のマニュアルを徹底化するのと、評価制度をうまく活用してモチベーションを上げることによりバイトの質が向上するのです。
自分も負担するから、というのが問屋にわかってもらい、安く卸してくれるところが一軒、また一軒と増えていきます。
初期の時からの付き合いの肉屋は、最初は7億の売上だったのが、牛角が成長すると共に、いまでは63億にまで増えたとか。
安く提供できることもでき、味も試行錯誤します。
で、提供できるほどになったので店が開店します。
三軒茶屋ではじまりました。
初期の店名は「七輪」と言ったそうです。
開店してみると驚くほど人が来たそうです。
先行き好調、と思えたんですが大失敗します。
なにせサービスが最悪。
提供スピードが遅く、お客様を待たせ続ける。
提供順番を間違え、デザートの後にご飯を出したりします。
当然、クレームが殺到しました。
翌日から、一日に5人とかしか来なくなり、一日15000円くらいしか売上がない。
これじゃだめだ、潰れてしまうと思い、改革をすることに。

大切なのはどのお客様に何を出せば売れるのか考えるということ。
気付いたことはその日のうちに改善する。
しかし、自分のポリシー内での改革にとどめること。
(ex 叙叙苑よりおいしくしてくれ→そもそも値段が違うのでそういうところは牛角ではできない。)
と、いうことに気がつき、改善をします。
かいぜん、改善、カイゼン…改善を推し進め、「クレームを言ってくれたら300円差し上げます」といったサービスも導入します。

その改善が功を奏し、ついにこういう言葉を頂くことに。
「悪口なんてないよ。
これまでは、2ヶ月に1回しか焼肉を食べられなかったけど、この店ができてから月に2回も食べられるようになったよ。
ありがとう」

この言葉に感動したそうです。


ありがとう

人から喜ばれる、人に感動を与えて自分も感動する。


そして「感動創造」という言葉を作り社訓にします。


そして、入客もどんどん増えていき、大繁盛する店になりました。
そして全国のフランチャイズ化も成功し、今では世界にまで進出しています。


西山さんが最後に一言言っています。
「人生有限」…人生には限りがある、ということです。





限りある時間を大切にしていきたいです。